木田暮らしの学校がある旭町木田地区は、島根県最大の赤梨の産地である山ノ内梨園や旭温泉郷を擁する自然豊かな地域ですが、少子化が進み平成25年3月に139年の歴史ある木田小学校が閉校となりました。
歴史的財産価値が高い木造校舎であり、地域住民の誇りでもある旧木田小学校をこれからも木田地区のシンボルとして残していきたいという住民の強い思いから、建物を活用して木田暮らしの学校がつくられました。懐かしい校舎からは当時の子ども達の姿が眼に浮かぶよう。
校舎の中に入ると専門家の方が見ても驚くほどの建築技術が施されています。作法室と呼ばれるふた間続きの床の間付きの和室や、雑巾でピカピカに磨かれた長い廊下、教室の廊下側の窓ガラスなど、どこをみてもその時代を感じることができます。炊事場やトイレも完備してあるので地域の人のみならず市外や都会の方たちもイベントなどで利用してもらえます。
3月には地域の方たちから雛人形をお借りして「ご縁をむすぶ ひな祭り」が開催され、家庭で大事にしまいこんでいた雛人形たちを展示して鑑賞します。講演会やつきたて餅の配布など、イベント盛りだくさんの賑やかなお祭りです。