自然・風土・歴史・文化を学ぶ体験紹介
自然を学ぶ 秋の山遊び
森の雄大さ、厳しさを
キノコ狩りから学ぶ
四季の移り変わりが山の色で感じることができ、漂う空気の匂いや気配がココロとカラダを癒してくれます。
しかし、自然の雄大さを目の当たりにすると人間がどれだけ無力かを思い知らされます。
草木や動物たちと同じく人間も自然の恵みをいただき生きていることを自然から学びました。
雲南市にある峯寺弥山には、出雲修験の根本道場であった古刹「峯寺」があり、その近くに峯寺遊山荘があります。ここでは春は山菜採り、夏はカブトムシ相撲峯寺場所など毎月1回、おもしろい行事を開催しています。秋が深まる10月は「キノコ狩りとキノコ料理の集い」イベントが開催され、県内外から秋の味覚を味わいに参加者が訪れました。「キノコ狩り」は、体調管理や水分補給、防寒の準備などを万全にした上で山に入ります。秋の山は、紅葉も見事ですが、虫や獣に遭遇する場合もあります。楽しくイベントを行うためにも、色々な「山のルール」を守ることが必要です。
さて、キノコ狩りに出発です。人が通る登山道沿いには既にキノコはなく、大きいものや珍しいものを見つけるには、キノコが生えやすい木の辺りを探します。するとウライベニホテイシメジを発見。また、紅葉や草花を愛で、森林の中のマイナスイオンに癒されながら登山するのも楽しみの一つです。
山を歩くこと約1時間、皆で採ったキノコを持ち寄り、キノコ博士に勘定してもらいます。「このキノコは大きい!」「このキノコの色は変わってるね」など、さまざまなキノコがあることに気づかされます。何度も採集に来られる方がいるほど豊かな山です。そして、大いに盛り上がったのが幻のキノコ「コウタケ」の収穫。思わぬご褒美に一同大興奮です。食べられるキノコを選別してもらった後は、お待ちかねの食事タイム。自分たちで収穫したキノコをみそ汁にしていただくという最高の贅沢を味わいました。
自然の恵みは人間に良いことをもたらしてくれますが、時として脅威を与えることもあります。「自然の中で生きる」ということの大事さを学ぶ一日となりました。